環境、地域に貢献する再生可能エネルギー
木質バイオマス発電

株式会社 田上では、株式会社 住友林業様と提携し、木質バイオマス発電用チップ製造事業を行っています。
三重県松阪市周辺は森林資源に恵まれており、古くから林業との縁が深い地域です。
林業に携わる素材生産業者の方々と協定を結び、原料となる原木を集材し、木質バイオマス発電所に向けて木質チップの供給を行っています。
日本国内の主要なエネルギー源である石油・石炭などの化石燃料は限りがある資源です。これに対し、太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などのエネルギーは、一度利用しても比較的短期間再生が可能であり、資源が枯渇しない「再生可能エネルギー」といわれ、石油等に代わるクリーンなエネルギーとして、政府はさらなる導入・普及を促進しています。
木質バイオマス発電とは、廃木材や木屑などをチップ化した木材チップを燃料と利用し、発生した蒸気でタービンを回して発電する仕組みです。木材が成長する際に二酸化炭素(CO2)を吸収するので、燃焼させた際に発生するCO2と差し引き、大気中のCO2が増えません。


森林が育つためには間伐が必要
廃棄される間伐材を発電の燃料に

森林(林地)に苗木を植えてから15~20年位経ち、木々が成長してくると、林の中が混み合い、隣どうしで枝葉が重なり合ったり、地面に光が届かなくなって下草が生えず、土の元気がなくなったりしてしまいます。
この状態ではそれ以上枝・葉を広げることは難しくなり、お互いに成長を阻害してしまいます。
そこで、一部の木々を抜き伐ることにより枝葉を広げる空間をつくってあげます。残された木は枝葉を広げることができ、より多くの光が降り注ぐようになって、健全に成長することができます。
間伐後の山。全体に日光が差し込んでいる。(株)川口屋提供

間伐された木は枝を払われ、幹は丸太となって森に積み上げられるが、引き取り手がなければそのまま放置され、土に還っていくのだそう。
しかし、バイオマス発電所で使われれば廃棄物は減り、資源として役立つものになります。
つまり、木から電気をつくることは森林を破壊するのではなく、活用されていなかった森林の資産を有効活用することになります。

株式会社田上は、木質バイオマス発電用チップ製造事業を通じて、発電燃料であるチップを供給すると共に、地域の森林の間伐を促進し、力強い森林を育てる力添えをしていきたいと思います。

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